現役エンジニア (メーカー勤務10年 → 某大手電機会社 勤務)
子供の頃RPGツクールに触れて独学でプログラミングを習得
AI研究、ゲーム、キャンプが生きがい
こんにちは、ちょらすかです。
皆さんは北京オリンピックの参加者が使用を義務付けられているアプリがあるのをご存知ですか?
実はこのアプリいろいろヤバイことが分かっていて話題になっています。
今回はそんなヤバイアプリ『MY2022』について解説します。
『MY2022』とはどんなアプリ?
出典:共同通信
このアプリは北京オリンピック参加選手の健康状態とコロナウィルス予防接種の情報を提出される目的で導入されているアプリになります。
また参加選手たちはこのアプリを中国の入国14日前までにスマホにインストールを推奨されていたようです。
上にある画像が実際のアプリ画面になるのですが、見た感じ健康状態の管理以外にもケータリングや交通情報の確認、翻訳者との通信?のような機能もありそうです。
アプリで使用できる機能のリストはこんな内容になっています。
- Health Monitoring
- Green Health Code
- Customers Declaration
- Catering
- Shuttle Services
- Services Guide
- Accreditation
- List Of Destinations
- Interpreter Online
- ACM
- AND Services
- All
『MY2022』のココがヤバイ!
1. セキュリティに脆弱性が!裏で特定のキーワードの検閲も
しかし、このアプリにはセキュリティ上の重大な不具合があり、暗号化されるはずのデータが暗号化されずに通信されていることがカナダのネット研究機関「CitizenLab」が明かしています。
具体的にはホテルや空港、オリンピック会場のWi-Fiスポットを介して中国のインターネットサービスプロバイダーや通信会社がデータを読み取ることが可能というものです。
きな臭い話ですが、この解析結果に対し国際オリンピック委員会(IOC)は独自テストを実施してセキュリティに問題はないとの見解を発表しています。
また政治的なキーワードに対して検閲がかかるような仕組みがあり監視に近いことをされている可能性があります。
例えば2022年2月11日に中国で発生した選手村の水漏れ事件の動画もアップされてから数十分で削除されたとのことです。
こんなことが起きると本当に検閲されているかも、と感じますよね。
>> Yahooニュース “選手村の水漏れ動画が数十分で削除。中国当局がフィンランド選手の
SNSに“介入”か【北京五輪】”
水漏れの動画はこちらです。水漏れってレベルじゃない気が・・・。
詳細は以下のリンクから内容を確認してみて下さい。
>> AP通信 “Report: Chinese Olympic app has serious security flaws”
2. 日本政府が日本オリンピック委員会へ使用の注意喚起をしている
こんな感じのアプリなので日本政府は日本オリンピック委員会(JOC)に以下のことをお願いをしてます。
- アプリの使用は最低限度にすること
- アプリをインストールするスマホは普段使いのものと別のものを用意すること
- 帰国後はすぐにアプリをアンインストールすること
公式にこういうお願いをするということは中国への警戒心は強いみたいです。
まとめ
今回は北京オリンピック参加者のみが利用できるアプリのヤバイポイントについて解説しました。
中国はXiaomi(シャオミ)やOppo(オッポ)のスマホに実は検閲機能が入ってました!みたいなことがあってアメリカから制裁を受けていたこともあるので、今回のこともあり得ないとは言えないと思えるのが恐ろしいですね。
いつか政治的なことを排除したオリンピックを見られることを祈ってます。
大人になるとピュアな気持ちで見られなくなってくる現象ですね。
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