ホワイトアウトはこんな感じ！体験者だけが知る「あの状態」が恐い。

こんにちは、ちょらすかです。

今北海道のいたる所で「ホワイトアウト」が発生していて大変なことになっているようです。
よくホワイトアウトは恐ろしいと聞きますが、実際にどんな風に恐ろしいか想像できますか？

今回は北海道出身で何回もホワイトアウトを経験している僕が、あまり語られないホワイトアウトの実際の恐ろしさと対処法について解説していきます。

ホワイトアウトとはどんな状態？

日本雪氷学会によって、ホワイトアウトとは以下のような現象と定義されています。

「ホワイトアウトは視界が白一色になる現象であり，吹雪や降雪時に視程より近い距離に
雪と識別できる地物が無い（顕在視程0）ときに発生する」と定義できる．

出典：日本雪氷学会 “ホワイトアウトと視程” (PDFファイル)

上の内容から分かる通りホワイトアウトとは視界が雪で覆われて近距離のものでさえ見えなくなっている状態のことを指していますね。

ではそんなホワイトアウトは何が恐ろしいのでしょうか？

ホワイトアウトの本当の恐ろしさは「音が全く聞こえなくなること」

一般的にホワイトアウトの恐ろしさは以下のような点で語られることが多いようです。

特に車を運転していると非常に恐ろしく感じますね。
しかし、北海道出身で何回もホワイトアウトを体験している僕としては

「周囲の音が全く聞こえなくなる」

これが一番恐怖だと感じています。

僕の地元では年に三回はホワイトアウトが発生してまして、ホワイトアウトの日には小中学生は集団下校するルールになっています。

また僕は集団下校ではぐれたことがあるのですが、本当に音が全く聞こえなくなるんです。
これは雪に吸音効果があるために起こる状態のようです。
ウィンタースポーツ好きな方なら理解してもらえると思いますが静か過ぎて耳がキーンとなります。

もちろん地元の土地感もありますし登下校ルートはシンプルだったので問題なく合流できましたが、数十秒前まで隣で会話していた友達がいなくなっていてもお互い気付けない状況が発生するのは本当に恐ろしいです。

ホワイトアウトでは視覚だけではなく聴覚すら封じられてしまうのです。

ホワイトアウトなった場合の対処法

ホワイトアウトになった場合の対処法は以下のようになります。

特に車内でやり過ごす場合はCO中毒にならないように気を付けて下さい。
また天気予報で暴風雪の予報がでていた日に徒歩で出かけることは避けましょう。

もしどうしても出かける必要があるなら一人ではなく誰かを一緒に行動するようにするべきです。

まとめ　ホワイトアウトに巻き込まれないように天気予報は常に確認しよう

今回はホワイトアウトであまり語られない「音が全く聞こえなくなる恐怖」とホワイトアウトの対処法について解説しました。

北海道では数年に1度はホワイトアウトによって死亡する事例が発生しています。
犠牲者のほとんどは高齢者ですが、中には体力もあるはずの20代半ばの男性ですら命を奪われることもあります。

冬の北海道に訪れた場合は天気予報を常に確認し、ホワイトアウトに巻き込まれないようにしていくことが重要です。